営業車

最近では、これまで中古車市場で不人気であった営業車が、活況を呈しています。法人が使用をしていた営業車は、走行距離が大きい多走車が多いだけでなく、不特定多数の者が運転をすることから、各操作レバーやハンドルなどに気になるクセがついていることもあります。

さらに、車内には業務上の臭気が染み付いているのも、営業車の特徴といえるでしょう。こうした理由から、営業車の中古車市場は動きも鈍く、買取時の査定も一般車と比較して低いのが一般的でした。

しかし最近になり、営業車の中古車市場が、俄かに活況を呈し始めた背景には、輸出ルートが確立されてきたことにあります。こうした営業車の輸出先としては、東南アジアやロシア、その他、新興国への輸出が中心となります。

日本製の中古車が海外で人気を得ている根底には、日本車の品質の高さが認知されていることが挙げられます。それは、日本の自動車メーカーにおける技術の高さが、世界中で認められていることを示唆しています。

近年、東南アジアなどの国々に観光で訪れた際、日本の企業名や広告をペイントしたまま、街中を走行するトラックやバスを目にすることも増えています。現地の利用者にして見ると、日本の会社名がペイントされたまま利用をすることで、品質の高い車を運転していることを証明していることになっています。いわゆる、日本語のペイントが1つのステータスになっており、日本の中古車買取業者もペイントを塗りつぶす手間を省くことが出来ています。