電気自動車

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次世代自動車の主流となれるのか、いま正念場を迎えているのが電気自動車です。

電気自動車は、外部から充電した電気を動力源として、電動モーターで走る車のことでエレクトリックビークル( Electric Vehicle)とも言います。これを略してEVと呼ばれることもあります。

電気自動車は排気ガスも騒音も出さないゼロエミッションカーです。
いま電気自動車は、日産からリーフ(LEAF)、三菱自動車からはi-MiEV(アイ・ミーブ)が販売されています。

電気自動車(EV)は、バッテリーからの電力でモーターを駆動させて走ります。電気自動車の歴史は意外と古く、すでに19世紀に実用化されています。しかし、電池の重さや大きさ、そして走行距離が改善できなかったため、その後エンジンが自動車の動力源の主流となって今日にいたっています。

しかし、21世紀になると二酸化炭素による地球温暖化問題が表面がしてきて、また化石燃料への過度の依存が問題になって、ふたたび電気自動車に期待が集まるようになってきました。

こうしたなか、バッテリーの容量が改善され、形状の小型化にも成功し、電池の性能が飛躍的に向上してきました。

日産自動車と三菱自動車は、業界に先駆けて電気自動車を発売しましたが、当初の予想と違って、その売れ行きの伸びは大きく期待を裏切っています。

その原因は2つあると言われています。

一つは、電気自動車を長距離走らせるためには充電ポイントが必要ですが、この充電インフラ施設がまだまだ不十分だということです。

もう一つは、電気自動車の航続距離の短さにあります。いま電気自動車でいちばん航続距離が長いと言われる日産のリーフでさえ200キロ余りです。

その航続距離が、どれくらい延びれば電気自動車の普及が進むのかと言うと、おそらく航続距離が500キロを超えなければ、大幅な普及は難しいのではないかと言われています。

もともと電気自動車は、ガソリンエンジン車やディーゼルエンジン車のように、燃料を使っても使いっぱなしにするのではなくて、アクセルを戻したりブレーキを踏んだりする時に、エネルギーを回収することができる極めて効率が良いものです。

しかし、この航続距離の短さというものが、普及の大きなネックとなっていると言われているのです。しかし、航続距離が短いといっても、1日200キロメートル程度走るのですから、ここは考えどころです。

というのは、一日に200キロを超えて走る日が年間に何日あるかということを考えれば、かなり多くの割合で、1日200キロメートル以下しか走らないという人が多いのではないでしょうか?

200キロを超えるという日が、もし年に数日あっても、外部の充電スタンドで30分ほど充電すれば良いだけですので問題ないでしょう。

とすると、電気自動車が売れないのは、航続距離が短い・充電ポイントが少ない、ということよりも、
企業の広報戦略が非常にまずい、というところにあるのではないでしょうか?

このままでは、おそらく近いうちに発売される燃料電池車によって、ゼロエミッションカーとしての地位を失うことになるかもしれません。ここは電気自動車の踏ん張りどころでしょう。